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うどん発電
うどん店・工場から持ち込まれるうどん残渣と、食品工場などから持ち込まれる食品廃棄物はバイオガスプラントの中に投入され、水分調整をしながら発酵を待つと、メタンガスを中心としたバイオガスが生成されます。
このバイオガスを燃焼させ、タービンを回すことで電気をつくり、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を利用して四国電力に売電を行っています。
2014年の1年間で約300トンの食品廃棄物を回収し、75,000kWhの発電、315万円の売電収入、53t-CO2の温室効果ガスの削減を達成しました。

うどん液肥と小麦栽培
バイオガスを生成した後に大量の廃棄物が排出されます。この大量の廃棄物の処分がバイオマスプロジェクトの悩みの種でした。
これを解決するため、ちよだ製作所ではうどんからできた液体肥料「うどん液肥」を作り、これを小麦畑に撒くことで、小麦を栽培し、この小麦でうどんを再生する「うどんでうどんを作る」という興味深い事業となっています。
小麦畑は兼業農家にご協力いただき、無農薬栽培でうどん液肥を使用しており、安心安全な小麦を2014年5月に初めて収穫しました。この小麦粉を使って手打ちうどん体験を行って参加者たちと一緒にいただきました。

環境教育と普及啓発
こうした取組を広く県内外に知ってもらおうと、うどん残渣からできる「うどん液肥」を使っての学習など、小学生への環境教育や食育野分野での普及啓発にも力を入れています。3年後には、香川県内のほとんどの小中学校でこのような授業を実施して、香川県の誇るさぬきうどんがどのように循環して生まれ変わるのか、また、食品廃棄物をエネルギーに変えていくという意識の醸成を図りたいと考えています。
この目的の達成のため、香川県では、「香川県環境学習教材 さぬっき子 環境スタディ」を作成し、同プロジェクトを取り上げてもらったり、DVDを作成しプロジェクトを紹介したりしており、2013年度末には県内の全小中学校に配布されました。