コンソーシアムによく寄せられるご質問への回答です。

01

そんなにうどんは捨てられているの?うどんの有効活用を考えた方がいいのでは?

 

 まず、当プロジェクトのスタートとして、「もったいない」を合言葉に活動を始めました。一見、捨てていること自体もったいないじゃないか、というご意見をたくさんいただきますが、これには若干の誤解があります。

 さぬきうどんを愛する香川県民は、コシが命とばかりにのびたうどんには目もくれません。このため、うどん店では茹でてから20~30分もたったうどんは廃棄に廻すといわれていますが、うどん屋さんの中には、余ったうどんを従業員の皆さんで分けたりしているところもあります。

 

 一方で、製麺所などのうち大きな工場などでは、日に何千食分も出荷用のうどんを製造するに当たって、ラインから落ちて不衛生となったもの、袋詰めの際に麺の両端をカットするときに出るものなど、製造工程で発生する残渣がどうしても出てしまうとのことです。しかし、これらの残渣は、衛生的に販売や別の製品に作りかえるといった作業ができないため、やむなく廃棄物として処理するものなのです。

 うどん店の皆さんが丹精こめて作られたうどんを捨てるのは、ほとんどのうどん屋さんにとっても断腸の想いだと思います。

 我々のプロジェクトは、せめてそのうどんを作っている皆さんの想いを汲み取って、仕方なく発生してしまううどん残渣を回収して、バイオガスや液肥にすることで、新しい生命を吹き込もうとしているのです。

 

 なお、世界全体では食品生産量のうち食品ロス(※食べられるのに捨てられている食品の量)は13億トンで約32%、日本でも8400万トンの食品生産量に対し1700万トンの廃棄量(約20%)、このうち食品ロスが500万トン~800万トンといわれており、うどん業界の廃棄量が5~10%と言われることを考え合わせると、必ずしもうどんが他の食品よりも捨てられている、ということではないことをご承知おきください。

02

さぬきうどんといえば水処理が一番大事なんじゃないの?
 
 このご意見もたくさんいただきます。特に小さなうどん店にとっては、香川県が進めている排水処理施設の設置義務化は経営できるかどうかの死活問題だと聞いています。したがって、うどんまるごと循環コンソーシアムの会合の中でも何度もその議題が討論されました。

 一方で、何事も一歩ずつ物事を進めていかなくてはいけないと考えています。将来的には、当プロジェクトが水処理の問題について関わることもあるかもしれませんが、現在はできることを全力で行っていく必要があると考えています。こうした次第ですので、皆様のご理解をお願い申し上げます。

03

本当に採算はとれるの?バイオマスで採算が取れるなんて信じられない!
 
 平成24年7月から再生可能エネルギー固定価格買取制度(以下「FIT」という。)が始まったおかげで、採算が難しいといわれたバイオマス分野についても採算が取れる見込みが出てきました。ただし、これは条件が整えば、という話です。大規模工場や廃棄物処分場などの敷地内にバイオマスプラントを設置し、運搬コストなどを最小限にした場合、FITでの売電により収入を得る一方、コストを最小化して収支のバランスを取っていくことは可能です。

 しかし、我々が行っている「うどんまるごと循環プロジェクト」は、ただ単に民間企業どうしが行うB to Bだけではなく、地域社会をも巻き込み一体となって協力しあいながら、地域の課題を解決していくというものです。このため、コンソーシアムには、企業だけではなく、自治体、NPO、大学、ボランティア、研究機関、農家、福祉施設など、たくさんの皆さんが関わりあいながら創り上げてきたところです。

 このプロジェクトを広めていくためには、一企業の活動にとどまらず、地域の課題解決(例えば、地球温暖化防止、循環型社会の形成、共助・協働の社会づくり等)のために何ができるか、ということを県民とともに考えながら実施していくスタンスですので、当然ながら、運搬コストや様々な方々が関わるコストといったものが発生してきます。これらの活動を含めて「うどんまるごと循環プロジェクト」と呼んでいますので、これらのトータルとしての活動による支出と、売電や成果物の商品化などを通じてコスト収支を均衡させていく必要があるのです。

 なお、大規模工場などへのバイオマスプラント設置について、決して否定しているものではありませんのでご了承ください。